鈴鹿に行く週の木曜日か金曜日、仕事を午前中で切り上げて、荷物を車に積み込む。
観戦用のリュックに滞在用のスーツケース、そしてビール…。
一通り積み終えて、ナビの目的地を「四日市市」または「名古屋市」の住所に設定すると、「ああ、今年もこの週末が来たな」と実感します。
鈴鹿遠征は、サーキットに着いてから始まるものではなく、家を出た瞬間からもう始まっているイベントです。
いつもの同僚と合流して、いつもの道から高速道路へ。
サービスエリアでご飯を食べたり、現地でのつまみ用にお土産コーナーをのぞいたり。
ただの小旅行に見えますが、この移動時間からもう特別で、まだ鈴鹿でのセッションは何も始まっていないのに、レースウィークが始まっている感覚になります。
この記事では、車で鈴鹿に遠征する人向けに、移動日の過ごし方を書いています。
栃木県の鹿沼ICまたは宇都宮上三川ICから鈴鹿サーキットまで車で向かう道中で、いつも立ち寄っているサービスエリアや、遠征のときの移動スケジュール感などをまとめてみました。
これから車で鈴鹿に向かう人の「移動日の過ごし方」の参考になればうれしいです。
鈴鹿遠征は「移動日」から始まる
F1日本GPをはじめ、鈴鹿サーキットでの観戦は、多くの人にとって年に一度レベルの大きなイベントだと思います。
チケットを取り、宿を押さえ、アクセス方法を考え、持ち物を準備する。
そこまで済んで、次にやってくるのが移動日です。
私の場合、関東から鈴鹿までは車で向かうことが多いので、観戦当日ではなく前日に出発することがよくあります。
距離だけ見るとかなりの長旅ですが、不思議と「大変な移動」という感覚だけではなく、「いよいよ鈴鹿に向かっている」というワクワクのほうが強いです。
まあ、単に慣れただけという説もありますが……(笑)
鈴鹿観戦の流れをざっくり並べると、こんなイメージです。
- 計画
- 準備
- 移動(この記事)
- 現地観戦
- レース
- 帰宅
これまでに観戦ガイドやアクセス、宿泊、持ち物などの「準備編」をいろいろ書いてきましたが、次はいよいよ移動フェーズです。
つまり、鈴鹿へ向かう道中をどう過ごすか、その時間をどう楽しむか、というお話です。
TKDの鈴鹿遠征ルート(鹿沼・宇都宮 → 四日市・名古屋)
私が鈴鹿遠征で使うルートは、栃木県の鹿沼ICまたは宇都宮上三川ICから高速道路に乗り、東北道 → 圏央道 → 東名 → 新東名(→ 伊勢湾岸道)というルートです。
距離はルートによりますが450~500km前後で、休憩を入れながら走ると、所要時間はおおよそ6~7時間程度といったところです。
大まかな移動スケジュールのイメージとしては、こんな感じです。
- 昼前後:栃木を出発
- 午後:東名・新東名エリアで休憩しながら西へ
- 夕方〜夜:名古屋・四日市周辺に到着
- 前泊して、翌朝鈴鹿サーキットへ
出発時間は、その年の宿のチェックイン時間や仕事の都合にもよりますが、だいたいお昼前後〜15:00くらいに出ることが多いです。
あまり遅い時間に出発すると到着が深夜になってしまって翌日がつらいのと、「前々前夜祭」と称して飲みに行く時間が取れなくなるので、夕方〜夜に名古屋・四日市あたりに着くくらいのイメージで出発時間を決めています。
休憩は、1.5時間か150kmくらいを目安にサービスエリアやパーキングエリアに寄ることが多いです。
長距離運転なので、一人で一気に走ろうとするよりも、こまめにドライバー交代しながら走るようにしています。
そのついでに、サービスエリアを軽くのぞいていく、という感じです。
東名と新東名は、私は新東名を使うことが多いです。
道が広くて走りやすいですし、制限速度120km/h区間も多いので、少し早めに到着できることが多いです。
また、東名より開通が新しい分、サービスエリアもきれいで、ご飯がおいしいところが多い印象です。
ただ、基本的に山側を走るので、海が見えないのが唯一の残念ポイントかもしれません。
「早く着くこと」だけを考えるならルートはいろいろありますが、鈴鹿遠征のときは移動時間もイベントの一部だと思っているので、あえて新東名側を選んでいます。
この「前日に移動して、サーキットの近くに泊まる」という流れが、個人的にはいちばん無理がなくて、鈴鹿のレースウィークをしっかり楽しめるスケジュールだと思っています。
そんな感じで、道中ではいくつかサービスエリアやパーキングエリアに立ち寄りながら、のんびり西へ向かっていきます。
次の章では、実際に遠征のときによく立ち寄るサービスエリアや、道中の楽しみについて紹介していきます。
鈴鹿までの道中で立ち寄るおすすめスポット
ここからは、実際に鈴鹿遠征のときによく立ち寄るサービスエリアやパーキングエリアを、道中の流れに沿って紹介していきます。
東から西へ進みながら、「だんだん鈴鹿に近づいていく感じ」も一緒に楽しめるのが、この移動日の好きなところです。
佐野SA(下り)|栃木県
栃木から出発した場合、最初の休憩ポイントになりやすいのが佐野SAです。
ここで有名なのが佐野ラーメン。あっさりしたスープなので、出発して最初のご飯にはちょうどいい感じなんですよね。
長距離移動の最初の休憩になることが多いので、「とりあえずここで一回休憩しておくか」という感じで寄ることが多いSAです。
売店も大きいので、飲み物やお菓子をここでまとめて買っておくことも多いです。
羽生PA(下り)|埼玉県
羽生PAは「鬼平江戸処」という江戸の町並みを再現したちょっと変わったパーキングエリアで、歩いているだけでもけっこう楽しい場所です。
時間に余裕があるときは、ここで少し長めに休憩することもあります。
食事も「一本うどん」や「深川めし」など、普通のSAとはちょっと違うメニューがあるので、移動の途中でちょっとした観光気分が味わえる場所です。
厚木PA(下り)|神奈川県
圏央道を使う場合、厚木PAも休憩ポイントの一つになります。
ここで有名なのが厚木シロコロホルモンで、B級グルメ好きな人なら一度は食べてみてもいいと思います。
「まだ神奈川か、先は長いな」と思いつつも、ここを過ぎるといよいよ東名に入って、本格的に西へ向かっていく感じになります。
海老名SA(下り)|神奈川県
東名に入ったら、やっぱり一度は寄ってみたいのが海老名SAです。
メロンパンやカレーパンが有名で、時間帯によってはかなり並んでいますが、「東名に乗ったな」という感じがして、つい寄ってしまいます。
ただ、注意が必要で、TKDルートそのままでは行けません。
行くのであれば、海老名JCTで東名を東京方面に行ったのち、次の綾瀬スマートICで降りてから再度下り線に載りなおす必要があります。
長距離移動の際は高速代が分断され少し割高になってしまいますので、ご承知おきを。
とはいえ、それでも一度は行ってみるのもいいと思います。
足柄SA(下り)|静岡県
足柄SAまで来ると、「静岡まで来たな」という感覚になります。
足柄という地名は神奈川をイメージする方も多いですが、足柄SAはギリ静岡県です。
天気が良ければ富士山が見えることもあって、景色的にも好きなサービスエリアの一つです。
SA自体もかなり大きくて、食事・お土産・温泉までそろっているので、ここで少し長めに休憩してリフレッシュするのもおすすめです。
ちなみに、富士スピードウェイ最寄りのSAです。
NEOPASA駿河湾沼津(下り)|静岡県
新東名を使う場合、個人的にかなり好きなのが駿河湾沼津です。
展望デッキから駿河湾が見えて、「海の方まで来たな」と実感できる場所です。
海鮮系のご飯も充実しているので、タイミングが合えばここでしらす丼や海鮮丼を食べることもあります。
「サービスエリアのご飯」というより、ちょっとした観光地のご飯に近い感じです。
NEOPASA浜松(下り)|静岡県
浜松まで来ると、距離的にもかなり西まで来た感じが出てきます。
浜松餃子やうなぎなど、いよいよ「東海エリアのご飯」になってくるので、メニューを見るのも楽しいSAです。
このあたりまで来ると、「もうすぐ名古屋だな」「もう少しで前泊のホテルだな」と、ゴールが見えてくる感じになります。
もしくは、「静岡長げぇな…」と少々疲れてるかもしれませんが。笑
刈谷ハイウェイオアシス(下り)|愛知県
刈谷ハイウェイオアシスは、もはやサービスエリアというよりちょっとしたレジャー施設みたいな場所です。
観覧車や温泉もあって、時間に余裕があるときはここでしっかり休憩することもあります。
名古屋名物の味噌カツや、えびせんべいなどのお土産も充実しているので、「名古屋エリアに入ってきたな」と実感できる場所でもあります。
湾岸長島PA(下り)|三重県
湾岸長島まで来ると、いよいよ三重県。鈴鹿はもうすぐです。
ここまで来ると移動もほぼ終盤で、「ああ、今年も鈴鹿に来たな」という感覚になってきます。
フードコートでは伊勢うどんなど三重らしいご飯も食べられるので、最後の休憩ポイントとして寄ることも多いです。
近くにはナガシマスパーランドも見えるので、観覧車を見ながら「もうすぐだな」と話している時間も、遠征の中の好きな時間だったりします。
たいていはもう夜になっているので、ライトアップもきれいです。
こうして前日のうちに名古屋や四日市あたりまで移動しておくと、翌日の朝はかなり楽になります。
そして、いよいよ鈴鹿サーキットへ向かうことになります。
移動日も鈴鹿遠征の楽しみの一つ
鈴鹿までの移動は、距離だけ見ればなかなかの長旅です。
正直に言うと、毎回「遠いな」とは思いますし、渋滞にハマると「まだ着かないのか…」と思うこともあります。
それでも不思議なもので、毎年この移動日が近づいてくると、「ああ、もうすぐ鈴鹿だな」と少しずつ気持ちが上がっていきます。
どこのサービスエリアに寄ろうか考えたり、何を食べようか話したり、「今年はどの席で観るんだっけ」なんて話をしながら走っている時間も、全部ひっくるめて鈴鹿遠征なんだと思います。
サービスエリアでご飯を食べて、また車に乗って、少しずつ西へ進んでいく。
静岡を抜けて、愛知に入って、三重に入って、「ああ、今年もここまで来たな」と思うあの感じは、何度行ってもいいものです。
サーキットに着いてからの3日間がメインイベントなのは間違いないのですが、個人的にはこの「前日に移動している時間」や、「前泊して仲間と飲んでいる時間」も、鈴鹿遠征の大事な一部だと思っています。
もしこれから車で鈴鹿に向かう方がいたら、ぜひ「早く着くこと」だけじゃなくて、途中のサービスエリアに寄りながら、移動そのものも楽しんでみてください。
移動日も含めて、鈴鹿遠征はかなり楽しいイベントになります。
鈴鹿からの帰りは復路編 を要チェック!
そして鈴鹿サーキットへ
こうして前日のうちに名古屋や四日市あたりまで移動しておくと、翌日の朝はかなり楽になります。
朝早くからサーキットへ向かって、駐車場に車を停めて、ゲートに向かって歩いていくと、いよいよ鈴鹿に来たなという実感が一気に湧いてきます。
金曜日のフリー走行から、土曜日の予選、日曜日の決勝まで、ここからはあっという間の3日間です。
移動日はまだ「遠征の前日」ですが、サーキットに入った瞬間から、いよいよ鈴鹿観戦の本番が始まります。
現地での様子や観戦の話については、別の記事で詳しく書いていますので、これから鈴鹿に行く方は、こちらもあわせて読んでみてください。
- 鈴鹿サーキット観戦ガイド|初めてでも迷わない準備・アクセス・当日の動き方
- 【2026年版】鈴鹿サーキット観戦エリアガイド|おすすめ観戦席&見え方比較
- 鈴鹿サーキット観戦で泊まるなら?おすすめ宿泊地3選【2026年版】
- サーキット観戦の持ち物リスト|レース観戦を快適にする必需品と便利グッズ
- 鈴鹿の帰路も楽しもう!ハイウェイグルメ&スポット【復路編】
移動日から始まって、サーキットでの3日間を過ごして、また帰り道へ。
鈴鹿遠征は、家に帰るまでが遠征です。
復路編では、帰り道に立ち寄ったサービスエリアや、レース後の帰り道の様子についても書いていますので、よければそちらも読んでみてください。
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