決勝レースが終わった夜は、たいていそのまま帰らずもう一泊。
レースの余韻を肴に、いつもの同僚と一杯やってから眠りにつきます。
そして翌朝。
チェックアウトをして、車に荷物を積み込んで、ナビの目的地を自宅に設定すると、「ああ、今年の鈴鹿も終わったな」と毎年少しだけ寂しい気持ちになります。
でも、車移動だからでしょうか。
不思議なもので、高速道路に乗ってサービスエリアでご飯を食べたり、お土産を選んだり、レースの感想を話しながら走っていると、「これも鈴鹿遠征の時間だな」と思ってしまいます。
そして、終わってしまったというふわふわした気持ちではなく、「家まで安全に帰らなくては」と気持ちが引き締まります。
鈴鹿遠征は、家に帰るまでが遠征です。
私はこれを「帰宅GP(グランプリ)」と呼んでいて、鈴鹿遠征の中でいちばん重要なセッションだと思っています。
この記事では、鈴鹿サーキット周辺から栃木方面へ帰るときに、実際によく立ち寄るサービスエリアや寄り道スポット、帰り道の過ごし方などをまとめてみます。
これから車で鈴鹿から帰る方の、復路の参考になればうれしいです。
帰宅GPスタート時間
決勝の翌日は、朝ごはんを食べてチェックアウトの時間に合わせて出発、というのが毎年だいたいの流れです。
名古屋に泊まったときは、少し早めに起きて喫茶店のモーニングを食べてから出発することも多いです。
出発時間でいちばん重要なのは、昨日までの疲れをできるだけ抜いておくこと。
そして、アルコールもきちんと抜いておくこと(笑)。
なので、チェックアウト時間いっぱいまで休息に使って、11時〜12時くらいを目安に出発することが多いです。
日曜日の夜に名古屋や四日市周辺に泊まって、月曜日の朝に出発して、その日のうちに栃木まで帰る。
この「決勝翌日は丸一日移動日」というスケジュールが、個人的にはいちばん無理がなくて、最後まで安全に遠征を終えられるスケジュールだと思っています。
帰り道は、行きと違って「これから鈴鹿だ」というワクワクはありませんが、その代わりに「今年のレースはこうだったね」とか、「あのバトルすごかったな」とか、そんな話をしながら走る時間になります。
疲れもあるので無理はせず、行きよりも少し短めの「1時間〜1時間半、または100km前後」を目安に休憩を取りながら、少しずつ東へ向かっていきます。
気になるサービスエリアやパーキングエリア、道の駅などがあれば、無理に通り過ぎずに、積極的に寄りながら帰るくらいのペースでちょうどいいと思います。
「鈴鹿遠征の最後の一日」をのんびりと楽しみながら帰ります。
TKDの鈴鹿復路ルート(名古屋・四日市 → 鹿沼・宇都宮)
帰り道のルートは、名古屋・四日市周辺から伊勢湾岸道 → 新東名 → 東名 → 圏央道 → 東北道という、行きのほぼ逆走ルートで帰ります。
距離も行きと同じくらいで、だいたい450〜500km前後。こまめに休憩とお土産タイムを取りながら走って、所要時間は7〜8時間くらいが目安です。
行きは「早く鈴鹿に着きたい」という気持ちがありますが、帰りは疲れもありますし、レース後の月曜日ということもあって、無理をせずのんびり帰ることを優先しています。
渋滞がひどいときは無理に突っ込まず、サービスエリアで時間をずらしたり、少し長めに休憩を取ったりしながら帰ることも多いです。
帰り道は、「どこで休憩するか」「どこで最後のご飯を食べるか」「どこでお土産を買うか」を考えながら走ることが多いです。
行きと同じサービスエリアに寄ることもありますし、帰りは時間に余裕があるので、少し寄り道して名古屋市内でご飯を食べたり、温泉に寄ったりすることもあります。
行きは「鈴鹿に向かって西へ」、帰りは「家に向かって東へ」。
同じ高速道路を走っているはずなのに、行きと帰りで景色の見え方や気持ちが全然違うのも、遠征の面白いところだと思います。
そんなことを考えながら、サービスエリアやパーキングエリアに立ち寄って、少しずつ家のある関東へ戻っていきます。
次の章では、帰り道によく立ち寄るサービスエリアや寄り道スポットを、東へ向かう流れに沿って紹介していきます。
鈴鹿からの帰り道で立ち寄るスポットと寄り道プラン
帰り道は、行きと違って「急いで移動する日」ではなく、「遠征の最後の一日」だと思っています。
月曜日が丸一日移動日になるスケジュールなら、サービスエリアに寄るだけでなく、途中で少し寄り道や観光を入れてみるのもおすすめです。
湾岸長島PA・長島エリア(三重)
鈴鹿・四日市周辺を出発して最初の休憩ポイントになりやすいのが湾岸長島PAです。
ここでは伊勢うどんや三重の名物を食べたり、「なが餅」をお土産に買ったりすることが多いです。
時間に余裕があるなら、長島温泉の「湯あみの島」で温泉に入ったり、ジャズドリーム長島のアウトレットに寄り道するのもおすすめです。
レースの疲れを温泉で流してから帰る、というのも復路の過ごし方としてはかなり満足度が高いと思います。
- おすすめお土産:えびせんべいの里のえびせん各種、名古屋名物の赤福餅
- 名物グルメ:「えびせんべいの里」の試食&お土産、味噌カツ、きしめん
- おすすめポイント:観覧車あり、温泉施設「天然温泉かきつばた」でサウナ&露天風呂も楽しめる。施設が充実しているので、長距離ドライブの疲れをしっかりリフレッシュできる。
ここから東へ向かって走り始めると、「ああ、本当に帰り道が始まったな」と毎年思います。
刈谷ハイウェイオアシス(愛知)
刈谷ハイウェイオアシスは、食事・お土産・温泉・観覧車までそろっている大型施設で、帰りに一度は寄ってしまう場所です。
味噌カツやきしめんなどの名古屋めしも食べられるので、「遠征最後のご当地ご飯」をここで食べることも多いです。
温泉施設「天然温泉かきつばた」もあるので、ここでしっかり休憩してから長い帰り道に備える、という使い方もできます。
- おすすめお土産:桑名名物のなが餅、地元の和菓子詰め合わせ
- 名物グルメ:「なが餅」、三重名物・はまぐり料理
- 寄り道案:
長島温泉(湯あみの島) … レースの疲れを温泉で癒す。広い露天風呂が魅力。
ジャズドリーム長島(アウトレット) … 国内最大級のアウトレットモール。ファッションアイテムやスポーツウェア、お土産まで豊富に揃う。
ここを出ると、名古屋エリアを抜けて、いよいよ長い静岡区間に入ります。
名古屋市内に寄り道するのもおすすめ
時間に余裕がある場合は、高速を一度降りて名古屋市内でご飯を食べたり、少し観光してから帰ることもあります。
せっかくここまで来ているので、「遠征の締め」として名古屋めしを食べてから帰るのもいいと思います。
ひつまぶし、味噌カツ、きしめん、手羽先など、名古屋めしはどれも有名ですが、個人的には味噌カツが定番コースです。
観光するなら、名古屋城や大須商店街、熱田神宮あたりが寄りやすい場所です。
月曜日なら日曜日ほど混んでいないことも多いので、少しだけ観光してから帰るのも、遠征の最後としてはいい時間になります。
【お食事案】
- ひつまぶし:「あつた蓬莱軒」… 鰻を3通りの食べ方で楽しめる贅沢な一品。
- 味噌カツ:「矢場とん」… 甘めの味噌ダレが絶品の名物カツ。
- きしめん:「山本屋本店」… もちもち食感の平打ちうどんと濃厚な味噌スープが特徴。
- 手羽先:「世界の山ちゃん」「風来坊」… ピリ辛でスパイシーな手羽先は炭酸飲料との相性抜群!
【寄り道案】
- 名古屋城 … 金シャチが輝く、名古屋のシンボル。城内の展示も充実。
- 大須商店街 … 食べ歩き&雑貨・古着巡りも楽しい。B級グルメの聖地。
- 熱田神宮 … 日本有数のパワースポット。歴史を感じる厳かな雰囲気。
NEOPASA岡崎(愛知)
新東名に入って最初の大きなサービスエリアがNEOPASA岡崎です。
八丁味噌を使った料理や、味噌カツ、味噌煮込みうどんなど、愛知らしいご飯やお土産がそろっています。
ここでお土産をある程度まとめて買っておくことも多いです。
このあたりから、「名古屋エリアが終わって、ここからは長い静岡区間だな」という感覚になります。
- おすすめお土産:岡崎名物・八丁味噌関連商品(味噌煮込みうどんセット、味噌カツソース)
- 名物グルメ:八丁味噌カツ、岡崎おうはん親子丼、家康プリン
- 寄り道案:岡崎城 … 徳川家康の生誕地を見学し、戦国時代の歴史を感じる。
このあたりまで来ると、遠征もだんだん終盤に入ってきたなという感覚になります。
浜松SA(静岡)
浜松まで来ると、距離的にはかなり関東に近づいてきますが、体感的にはまだ静岡の途中。
浜松餃子やうなぎパイなど、静岡らしいご飯やお土産がそろっています。
- おすすめお土産:うなぎパイ、浜松餃子せんべい
- 名物グルメ:浜松餃子、うなぎパイ
日本平PA(静岡)
日本平PAは、天気が良ければ富士山が見えるポイントです。
ここまで来ると、「だいぶ東まで戻ってきたな」と感じます。
桜えびのかき揚げ丼や静岡おでんなど、静岡名物を最後に食べるポイントとしてもいい場所です。
- おすすめお土産:静岡茶、桜えびせんべい
- 名物グルメ:桜えびかき揚げ丼、静岡おでん
- 寄り道案:日本平(富士山絶景スポット)。運が良ければ雲一つない富士山を望める。
富士山が見えると、「関東まで帰ってきたな」と毎回少しホッとします。
厚木PA(神奈川)
厚木PAまで来ると、いよいよ関東に戻ってきたという感覚になります。
家系ラーメンやとん漬けなど、神奈川のご飯もここで食べられます。
時間に余裕があれば、小田原・箱根方面に寄り道して温泉や海鮮を食べてから帰る、というルートもあります。
- おすすめお土産:湘南名物のしらすせんべい、厚木とん漬け
- 名物グルメ:家系ラーメン、とん漬け定食
- おすすめポイント:濃厚な豚骨醤油スープが特徴の家系ラーメンが楽しめる。パンチのあるスープと中太麺が絶妙。
- 寄り道案:小田原・箱根エリアに寄り道して温泉&海鮮グルメを満喫。
ここまで来ると、もう完全に関東。家までの距離もだいぶ近くなってきます。
羽生PA(埼玉)
羽生PAまで来ると、家まではもうあと少しという距離です。
ここで晩ごはんを食べてから最後の区間を走る、という流れになることが多いです。
羽生でゴーゴーカレーとずんだシェイクが我々の定番です。
- おすすめお土産:ずんだ餅、埼玉銘菓の五家宝
- 名物グルメ:ゴーゴーカレー、ずんだシェイク
- おすすめポイント:
ゴーゴーカレー … 濃厚なルーが特徴の金沢カレー。カツを乗せるのが定番スタイル。
ずんだシェイク … 仙台名物のずんだ(枝豆)を使ったクリーミーなドリンク。甘さ控えめでさっぱりしているので、食後のデザートにもぴったり。
羽生まで来ると、「遠征ももうすぐ終わりだな」と感じるポイントです。
佐野SA(栃木)
栃木方面に帰る場合、最後の休憩ポイントになりやすいのが佐野SAです。
佐野ラーメンやいもフライを食べて、「無事にここまで帰ってきたな」と思いながら、最後の区間を走ります。
- おすすめお土産:佐野ラーメンカップ麺、レモン牛乳関連商品
- 名物グルメ:佐野ラーメン、いもフライ
ここまで来たら、あとは地元まで最後のひと走りです。
帰り道の車内で話していること
帰り道の車の中では、だいたい決まってレースの話をしています。
「あのオーバーテイクすごかったな」とか、「あそこでピット入れたのが勝負だったね」とか、そんな話をしながら走っている時間も、遠征の大事な時間です。
サービスエリアで撮った写真や、サーキットで撮った写真を見返したり、「来年はどの席で見ようか」とか、「次は金曜日から行きたいな」とか、気が早いですがもう来年の鈴鹿の話をしていることも多いです。
もしくは、今年は他にどのレースを観に行こうか、などですかね。
行きの車内は「これから始まるイベントの話」をしていて、帰りの車内は「終わったイベントの話」をしている。
同じ車で、同じメンバーで、同じ高速道路を走っているのに、行きと帰りで車内の空気が全然違うのも、遠征の面白いところだと思います。
夕方になってきて、だんだん日が傾いてきて、渋滞に少しハマったりしながら、「ああ、遠征が終わるな」と少しずつ現実に戻っていきます。
それでも、サービスエリアの袋が後ろの席に増えていくのを見ると、「今年もちゃんと遠征してきたな」と、ちょっとだけ達成感もあったりします。
家に帰るまでが遠征
同僚の家まで送り、一人で自宅に向かうと、「ああ、今年の鈴鹿も終わったな」と毎年思います。
最後まで走り切り、家の駐車場に車を止めると、安堵感と達成感に満たされます。
車から荷物を降ろして、観戦用のリュックやカメラバッグお土産の袋を家に運び込むと、鈴鹿遠征の最後のビッグイベントが始まります。
妻による、おみやげ大品評会です。笑
ま、冗談はさておき、ソファでのんびりしながら妻に写真を見せたりお土産を渡しながら、話をしている時間も、遠征の余韻の中にある時間だと思います。
(※注 決して、妻を置いて遠征しているわけではないです。鈴鹿は遠いから行かない、と断られてます。)
そして、しばらくするとまた、「来年も鈴鹿行きたいな」と思い始めます。
大変だし、お金もかかるし、移動も長いのに、それでもまた行きたくなる。
それが鈴鹿遠征です。
鈴鹿遠征は、サーキットに着いたときに始まるものではなく、家を出たときに始まって、家に帰ってきたときに終わるイベントです。
ここまで読んでくださった方の鈴鹿遠征が、楽しくて、安全で、最高の週末になることを願っています。
今回の記事では、鈴鹿遠征の「帰り道」について書きましたが、鈴鹿遠征は計画から帰宅まで含めてひとつの大きなイベントだと思っています。
これから鈴鹿観戦に行く方は、観戦ガイドやアクセス、宿泊、持ち物、往路の記事などもあわせて読んでみてください。
鈴鹿遠征の計画から帰宅までの流れが、イメージしやすくなると思います。
鈴鹿への道中は往路編 を要チェック!
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