2026年F1第13戦イタリアGPが、アウトドローモ・ナツィオナーレ・モンツァで開催されました。
“スピードの神殿”モンツァで主役となったのは、母国レースを迎えたキミ・アントネッリ。パワーユニット交換によるペナルティで19番手からのスタートとなりながら、次々と前方のマシンを攻略し、終盤にはチームメイトのジョージ・ラッセルをオーバーテイク。イタリア人ドライバーとして60年ぶりとなる、モンツァでの母国GP優勝を飾りました。一方、ティフォシの期待を背負ったフェラーリは、シャルル・ルクレールが序盤にクラッシュし、ルイス・ハミルトンも6位に終わる厳しいレースとなっています。
また、日本勢では角田裕毅が前戦オランダGPに続いてレーシングブルズから代役参戦。15番手スタートから順位を上げて10位でフィニッシュし、今季初ポイントを獲得しました。赤旗後の再スタートではグリッド位置を巡って審議対象となったものの、レース後にお咎めなしの裁定が下り、10位入賞が正式に確定しています。
前戦に続いての更新となりますが、そんな2026年イタリアGPを振り返りながら、レースを見ていて気になったポイントを中心にまとめていきます。
2026年F1イタリアGP 決勝レース結果

2026年F1第13戦イタリアGP アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)表彰式引用元:autosport web(歓喜の涙。アントネッリが19番手から母国初優勝。角田裕毅は10位で今季初入賞【決勝レポート/F1イタリアGP】)
※本記事は2026年F1第13戦イタリアGPの決勝レースをもとにしたセッションインプレッションです。
まずは、1位から10位の入賞者のリザルトでレース結果をおさらいです。
| 順位 | ドライバー | チーム |
|---|---|---|
| Winner | キミ・アントネッリ (Kimi Antonelli) | メルセデス (Mercedes) |
| 2 | ジョージ・ラッセル (George Russell) | メルセデス (Mercedes) |
| 3 | マックス・フェルスタッペン (Max Verstappen) | レッドブル・レーシング (Red Bull Racing) |
| 4 | ランド・ノリス (Lando Norris) | マクラーレン (McLaren) |
| 5 | オスカー・ピアストリ (Oscar Piastri) | マクラーレン (McLaren) |
| 6 | ルイス・ハミルトン (Lewis Hamilton) | フェラーリ (Ferrari) |
| 7 | ピエール・ガスリー (Pierre Gasly) | アルピーヌ (Alpine) |
| 8 | アービッド・リンドブラッド (Arvid Lindblad) | レーシングブルズ (Racing Bulls) |
| 9 | フランコ・コラピント (Franco Colapinto) | アルピーヌ (Alpine) |
| 10 | 角田裕毅 (Yuki Tsunoda) | レーシングブルズ (Racing Bulls) |
開催地:イタリア ロンバルディア州モンツァ サーキット:アウトドローモ・ナツィオナーレ・モンツァ (Autodromo Nazionale Monza)
セッション結果全体については、F1公式や以下の専門メディアなどで確認をお願いします。
2026年F1イタリアGP 決勝レース概要
簡単にレースを振り返るため、レース概要をChatGPTにまとめてもらいました。
決勝は、ポールポジションのピエール・ガスリーがトップを守ってスタート。ジョージ・ラッセルがその背後につける一方、フェラーリ勢はシャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンがオープニングラップから激しくポジションを争った。2周目にはラッセルがガスリーをかわしてトップへ浮上するが、その直後、ルクレールが最終コーナーの出口でコントロールを失ってクラッシュ。レースは赤旗中断となった。
再スタートではラッセルがトップをキープしたものの、後方から猛烈な追い上げを見せたのがキミ・アントネッリだった。パワーユニット交換によるペナルティで19番手からスタートしたアントネッリは、最初の赤旗までに12番手まで浮上。再開後も次々と前方のマシンを攻略し、マクラーレン勢やマックス・フェルスタッペンをかわしながら、18周目には一度ラッセルを抜いてトップに立った。
その後はアントネッリとラッセルが首位を争う展開となったが、レース中盤のVSCを利用してアントネッリが新品のミディアムタイヤへ交換。一方のラッセルはステイアウトを選択した。ピットストップによって一度順位を落としたアントネッリだったが、再び前方のマシンを攻略しながらラッセルとの差を縮めていく。残り4周となった50周目、アントネッリがついにラッセルをオーバーテイク。そのままトップでチェッカーを受け、19番手スタートから母国グランプリ優勝という劇的な逆転勝利を飾った。
ラッセルが2位、マックス・フェルスタッペンが3位で表彰台を獲得。マクラーレン勢は終盤まで接近戦を繰り広げ、ランド・ノリスがオスカー・ピアストリをかわして4位、ピアストリが5位となった。フェラーリはルクレールが序盤にリタイアし、ハミルトンも6位。ポールスタートのガスリーはレースペースで上位勢に及ばず7位でフィニッシュした。
レーシングブルズから2戦連続で代役参戦した角田裕毅は、15番手からスタート。レース序盤からポイント圏内まで順位を上げ、その後も10位前後を走行してチェッカーを受けた。赤旗後の再スタート手順ではグリッド位置を巡ってレース後の審議対象となったものの、スチュワードは「それ以上の措置なし」と裁定。10位と今季初となる1ポイントが正式に確定している。
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TKD’s Eye|レースインプレッション
ここからはTKDが観戦した際に印象に残ったこと、気になったことを書き連ねます。
個人の感想ですので、専門家の評論を見るような目では見ないでくださいね。(笑)
今回は以下の3つです。
キミ、19番手から大逆転の7勝目。これ以上ないダメージリミテーション
正直、この展開は予想してなかったです。
5,6位で上位勢に追い付ければベスト、ミッドフィールドを追い越し8位くらいで御の字と思ってました。
ですが、結果は予想をはるかに上回り、表彰台の頂点に立ちました。
グリッド降格のため選択したリバースストラテジーのハードタイヤスタート、
2周目の赤旗再開時に選択したミディアムタイヤでの追い上げ、
レース中盤の絶妙なタイミングでのVSC、
VSC中に交換した新品ミディアムでの驚異的なペース、
運も作戦も見事にハマった勝利なんじゃないでしょうか。
VSC時にタイヤ交換できなかったジョージは少し気の毒ではありますが、
今回のメジャーストラテジーは赤旗再開後にハードタイヤで実質ノーストップだったので、しょうがないですね。
しかも、スタッキングするだけのマージンがなかったし…
まあ、そこまで追い上げていたキミの走りがすごいって話でもあるんですがね。
これ以上ない形でのダメージリミテーション
& 母国初勝利
& イタリア人60年ぶりのイタリアGP制覇
など、今回もまたキミが全部持っていきましたね。
ジョージはがけっぷちの66pt差。
残り10戦(うちスプリントフォーマット1回)なので、スペインGPで2pt以上差を詰めないと、自力チャンピオン消滅です。
(スペインGP終了時点65pt差以上で、自力チャンピオン消滅のはず。)
レースはそう簡単にいくものではないですが、キミの勢いを考えると正念場です。
次戦は新サーキットでどう転ぶか全くわかりませんが、次戦も楽しみです!

2026年F1第13戦イタリアGP アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)表彰式引用元:autosport web(歓喜の涙。アントネッリが19番手から母国初優勝。角田裕毅は10位で今季初入賞【決勝レポート/F1イタリアGP】)
角田くん、抜群のタイヤマネジメントで復帰2戦目でのポイント獲得
いやー、2戦目にしてしっかりポイント獲得できてよかったです!
予選Q1敗退の時はどうしようかと思いましたが…しっかり順位を上げてのポイント獲得は称賛ですね。
特にタイヤの使い方が抜群だったんじゃないでしょうか。
今回は、2周目に赤旗中断で実質ノーストップのレースが展開されていました。
そんな中、予選順位からキミなどと同様にリバースストラテジーでスタートタイヤにハードを選択した角田くんは、ミディアムで再開するほかありませんでした。
正直、ミディアムで51周は走り切れないんじゃないかと思っていて、特に角田くん含めミディアム勢が再開直後からグイグイ追い上げていくのを見て、最後まではいかないつもりだろうと思っていました。
ですが、そんな中角田くんはミディアムタイヤで51周走りきり、コラピントに抜かれはしたものの10位でレースを終えます。
もしかしたら、早々にチームメイトの後ろにつけたことで、チームオーダー的にマネジメントに切り替えたのかもしれません。
VSC Endingのタイミングを考えて、ステイアウトの判断もよかったのだと思います。
決勝レースで言えば、ほぼ完ぺきなレース運びをしていたと思います。
唯一、再開時のグリッドを間違えそうになったこと以外は…笑
とりあえず、結果は示せていると思うので、もしかしたら次戦スペインGPも乗るかもしれませんね。
チーム事情を考えても、うまいこと代役をしてくれているので、無理して100%じゃないハジャを復帰させる意味が薄い気がします。
今週末がスペインGPなので、あと1日2日で報道が出ると思うので、楽しみに待ちましょう!
そして、来期のシートの報道も出ないかなー…

2026年F1第13戦イタリアGP 角田裕毅(レーシングブルズ)表彰式引用元:autosport web(歓喜の涙。アントネッリが19番手から母国初優勝。角田裕毅は10位で今季初入賞【決勝レポート/F1イタリアGP】)
シャルルリタイアで落胆……からのキミ大逆転で大熱狂のイタリアGP
イタリアGP、それは世界でも有数の熱狂的なF1ファン、Tifosi(ティフォシ)たちが最もサーキットに集まるGPです。
フェラーリの車両、ドライバー、チームの一挙手一投足に大歓声が沸きます。
今年も、FP1でのフェラーリワンツーから始まり、決勝でも優勝を狙える2列目からのスタートにスタンドの熱気は高まっているようでした。
スタートをすると、ターン1,2のチームメイトバトルに悲鳴交じりの歓声が上がり、その歓声が治まる間もなくパラボリカでのシャルルのクラッシュ…
一気にサーキット全体が静まりかえってような錯覚も覚えました。
TV中継に映っていた、泣き崩れてしまっていたような女性ファンの姿も印象的でした。
ルイスも順位を下げてしまっているし、このまま盛り上がりに欠けるまま今年のイタリアGPは終わってしまうのか…
そんな風に思っていたのもつかの間、キミの驚異的な追い上げが始まると空気が一変します。
タイトルを争うライバルチームとはいえ、母国イタリアの秘蔵っ子キミ・アントネッリの活躍に歓声が戻ります。
加えて、今年のモンツァはどこもかしこもオーバーテイク祭り。
イタリアGPらしい熱気にあふれレースは進行します。
そして50周目、キミがジョージを捉えるとこの日一番の大歓声で盛り上がります。
フェラーリは1台欠けてしまい、もう1台も優勝争いをしているわけではない。
でも、地元の青年が驚異的な大活躍を見せている。
それに大熱狂できる、それがイタリアGPであり、ティフォシなんだな、と改めて思いました。
実際に現場にいたわけではなく、TV画面越しの印象なので正しくはないかもしれないですが、今回はやけに印象に残った気がしています。
次戦展望|2026年F1スペインGPプレビュー
次戦は欧州ラウンド最終戦、ダブルヘッダーで2週連続開催の、スペインGP。
2026年から新たにF1カレンダーへ加わったマドリードの「Madring」が舞台となり、F1としては初めてレースが開催されます。各チームがまだ実戦データを持っていない新サーキットだけに、マシンとの相性やセットアップへの対応力も含め、いつも以上に勢力図が読みにくい週末になりそうです。
イタリアGPでは19番手からキミ・アントネッリが優勝するという劇的なレースとなりましたが、その勢いをメルセデスがスペインでも維持できるのか。それともマクラーレン、レッドブル、フェラーリが巻き返すのか。まったく新しいサーキットで各チームのマシンがどんなパフォーマンスを見せるのかにも注目したいところです。
そして気になるのが、レッドブル/レーシングブルズのドライバー体制。手首を負傷してオランダGPとイタリアGPを欠場したアイザック・ハジャーの回復状況次第では、スペインGPで復帰する可能性もあります。その場合、2戦にわたってレーシングブルズから代役参戦した角田裕毅の出番はいったんここまで。逆にハジャーの復帰が見送られれば、角田くんが3戦連続でステアリングを握る可能性もありそうです。
初開催のマドリードに加え、ドライバーラインアップにも注目となるスペインGP。欧州ラウンド最後の一戦がどんな週末になるのか、楽しみにしたいと思います。
2026年F1レースインプレッション
2026年F1シーズンのレースインプレッションは以下のページにまとめています。
- Rd.11 ハンガリーGP:7/24~26(インプレッションなし)
- Rd.12 オランダGP:8/21~23
- Rd.13 イタリアGP:9/4~6(本記事)
- Rd.14 スペインGP:9/11~13(観戦後公開予定)
- Rd.15 アゼルバイジャンGP:9/24~26(観戦後公開予定)
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