小椋藍、二輪最高峰クラスでキャリア初優勝!
2004年日本GPの玉田誠選手以来、実に22年ぶりの快挙達成です!
普段のWeekend Impressionでは、日本GPの現地インプレッションくらいしか扱っていないMotoGPですが、今回ばかりは触れずにはいられません。
2026年6月28日オランダ アッセンで開催されたMotoGP第10戦オランダGP。
小椋藍が、MotoGPクラスでキャリア初優勝を飾りました。
日本人ライダーによる最高峰クラスでの優勝は、2004年の玉田誠以来、実に22年ぶり。
Moto2王者としてMotoGPへ上がってきた小椋が、最高峰クラス2年目でついに勝ち切った週末です。
正直今までは、MotoGPを毎戦きっちり追えているわけではありません。
最近HONDAもYAMAHAもあまり振るわないし…
それでも、妻の興味や小椋くんの活躍もあり、今年はけっこうTV観戦しているMotoGP。
その最高峰クラスで日本人ライダーが勝つという出来事の大きさは、モータースポーツ好きとして興奮せずにはいられません。
今回は通常のWeekend Impressionとは少し違う、MotoGP特別号です。
レース結果を振り返りつつ、小椋藍の初優勝が持つ意味、そしてこの勝利を見て感じたことを、TKD’s Eyeとして残しておきたいと思います。
2026年MotoGPオランダGP 決勝レース結果

2026MotoGP第10戦オランダGP 決勝 トップ3 引用元:autosport web(小椋藍が最高峰クラス初優勝!日本人が22年ぶりに優勝掴む快挙達成/第10戦オランダGP)
まずは、1位から10位の入賞者でレース結果をおさらいです。
| 順位 | ライダー | チーム |
|---|---|---|
| Winner | 小椋藍 (Ai Ogura) | トラックハウス・アプリリア (Trackhouse Aprilia) |
| 2 | ラウル・フェルナンデス (Raul Fernandez) | トラックハウス・アプリリア (Trackhouse Aprilia) |
| 3 | ホルヘ・マルティン (Jorge Martin) | アプリリア・レーシング (Aprilia Racing) |
| 4 | ファビオ・ディ・ジャンアントニオ (Fabio Di Giannantonio) | VR46ドゥカティ (Pertamina VR46 Ducati) |
| 5 | アレックス・マルケス (Alex Marquez) | グレシーニ・ドゥカティ (BK8 Gresini Ducati) |
| 6 | エネア・バスティアニーニ (Enea Bastianini) | レッドブルKTMテック3 (Red Bull KTM Tech3) |
| 7 | マルク・マルケス (Marc Marquez) | ドゥカティ・レノボ (Ducati Lenovo) |
| 8 | ファビオ・クアルタラロ (Fabio Quartararo) | モンスター・ヤマハ (Monster Yamaha) |
| 9 | アレックス・リンス (Alex Rins) | モンスター・ヤマハ (Monster Yamaha) |
| 10 | ルカ・マリーニ (Luca Marini) | ホンダHRCカストロール (Honda HRC Castrol) |
開催地:オランダ アッセン
サーキット:TTサーキット・アッセン (TT Circuit Assen)
セッション結果全体については、MotoGP公式や以下の専門メディアなどで確認をお願いします。
2026年MotoGPオランダGP 決勝レース概要
簡単にレースを振り返るため、レース概要をChatGPTにまとめてもらいました。
MotoGPオランダGPは、ポールスタートのホルヘ・マルティンが序盤からレースを引っ張る形で進みました。しかし、2周目にランキング首位だったベッツェッキが転倒し、タイトル争いの流れが大きく変わります。終盤に入ると、トラックハウス勢のラウル・フェルナンデスと小椋藍がマルティンへ接近。マルティンは粘ったものの、最後は2台を抑えきれず後退しました。小椋は終盤にチームメイトのフェルナンデスを攻略し、プレミアクラス初優勝。後方ではマルク・マルケス、バニャイア、アコスタらの争いにもトラブルやペナルティが絡み、上位以外も荒れた展開になりました。
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TKD’s Eye|レースインプレッション
ここからはTKDが観戦した際に印象に残ったこと、気になったことを書き連ねます。
個人の感想ですので、専門家の評論を見るような目では見ないでくださいね。(笑)
今回は以下の3つです。
運や棚ぼたではなく、実力で勝ち切ったレース
現実として、荒れたレース展開の中、運も味方につけて優勝する、そんな初勝利も多いものです。
もちろん、それが悪いとは言いません。運がよかったと言われる勝利でも、その運を手繰り寄せて掴まなくてはいけないので、偶然ではなく必然だと思っています。
ですが、あえて言いますが、今回の勝利は間違いなく実力で勝ち切った勝利だと思います。
- 予選2番手でフロントローからスタート
- スプリントでもきっちり2位をキープ
- 決勝レースでは一時順位を落とすものの、得意の終盤で差し切って優勝
- トップに立った後は数周で2秒差をつけた終盤の速さ
どれをとっても、運がよかったなんて言わせる余地のないパフォーマンスです。

小椋藍(スーパーファイル・トラックハウスMotoGPチーム)/2026MotoGP第10戦オランダGP 引用元:autosport web(小椋藍が最高峰クラス初優勝!日本人が22年ぶりに優勝掴む快挙達成/第10戦オランダGP)
レース後半の速さはシーズンで一貫して見せていますし、前戦チェコGPでも初のPPからの2位表彰台(スプリント/決勝)
また、現時点でトップと25pt差のランキング4位というのもこのレースだけではないことを証明しています。
前戦のチェコGPで自身の最高峰クラス最上位フィニッシュを更新したにも関わらず、喜びではなく悔しさあふれる表情だったのが印象的でした。
オランダGPでチェッカー直後のガッツポーズは、チェコでの2位表彰台の直後ということも考えると、非常に感慨深いです。
正直、泣けました。(おじさんは涙腺緩いから…笑)
Moto2でもきっちりチャンピオンを獲得しての最高峰クラス参戦。
今シーズンも強みを生かしながらも、それに頼ることなく課題を解決しながら速さを求める。
そんな積み重ねで着実に積み上げてきた実力が生んだ優勝だと思います。
それにしても、表彰式で下からせりあがってくる演出、ちょっぴり恥ずかしそうでしたね笑
レース後半での速さは、間違いなくチャンピオンクラス
今シーズンの小椋くんの強さは、間違いなくレース後半での速さだと思います。
もう少し正確に言うと、レース全体通してのタイム落ちの少なさでしょうか。
チャンピオン経験者、チャンピオン候補などなど歴戦の猛者たちも警戒するレース終盤での速さ。
MotoGPやバイク好きでも知られるチュートリアルの福田さんが、Ai Time/藍タイム(正式表記わからん…笑)と名付けたそうですね。
おそらく、タイヤの使い方の巧さから来ているのではないかと思っていますが、何よりすごいのはサテライトチームでトップチームを凌駕しているところだと思ってます。
サテライトチームは、ワークスチームほど開発リソースや体制面で恵まれているわけではないはずです。
要は「小椋藍のためだけに作られた」わけではないマシンで、ワークス勢を上回る速さを見せているわけです。
なので、この力はどのマシンに乗っても発揮できると思っていますし、もしワークスチームに乗るとするとさらなる力を発揮するはずです。
今回の勝利でも間違いなく最大勝因になっていると思いますし、チャンピオンを狙う上でも間違いなくアドバンテージとして働くと思います。
(2027年からのYamahaワークス移籍については、別記事でじっくり妄想しようと思います。)
序盤の課題だった予選は劇的に改善
シーズン序盤から、何度も入賞を果たし、3位表彰台も1度獲得はしていましたが、予選ではなかなかパフォーマンスを発揮できていませんでした。
Q2に進出できないこともあったり、4列目以降のスタート位置も多かったように思います。
ですが、その位置から終わってみれば表彰台に迫る4位5位もざらであったので、もう少し前からスタートできれば…という状況でした。
それが、前戦のチェコGPでの最高峰クラス初PP獲得から流れが変わります。
プラクティスセッションでも上位に位置し、オランダGPの予選も2番手フロントローを獲得。
この2戦で言いきってしまうのはいささか楽観的すぎるかもしれませんが、劇的な改善を得たと思っていいのではないでしょうか。
レース後半~終盤の速さを考えると、周回数の半分を消化時点で3番手4番手あたりにつけてさえいれば、優勝が視野に入ると思っています。
そう考えると、この予選での速さは、かなり大きなステップアップではないかと思います。
シーズン後半戦への展望|チャンピオン争いに加わることも現実的

小椋藍(スーパーファイル・トラックハウスMotoGPチーム)/2026MotoGP第10戦オランダGP 引用元:autosport web(小椋藍が最高峰クラス初優勝!日本人が22年ぶりに優勝掴む快挙達成/第10戦オランダGP)
そろそろシーズンの折り返しも見えてきていますが、小椋くんは現在トップのマルティンに25pt差のランキング4位です。
今シーズン序盤から1度の3位表彰台を含み、決勝では毎戦8位以内と安定した活躍を見せ、ランキングも一桁台と比較的上位につけていました。
ただ、やはり優勝を勝ち取れないと、ランキングトップ3、ひいてはチャンピオンの道は見えてこないと思っています。
そんな中、チェコでのPPと2位表彰台、オランダでのフロントローからの優勝。
この結果は、単に「日本人が最高峰クラスで優勝」という”単発”の快挙にとどまらず、日本人初の最高峰クラスチャンピオンという期待を持たせてくれるものだと思います。
今シーズンのアプリリアが速いのはもちろんですが、小椋くんにはそれだけの力がある。チャンピオンを目指せるだけの武器を持っている。
その存在感を全世界に改めて知らしめたんじゃないかと思います。
なので、もう小椋くんのチャンピオン獲得に1票投じておきましょう!
…気が早すぎるかな?笑
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