新しいAIツールが増えるたびに「これも使ったほうがいいのかな」と気になり、無料枠を試してはアカウントだけ増えていく。気がつくと、似たような機能のAIに何重にも触れているのに、ブログ運営は思ったほど楽になっていない。そんな状態が続いた時期に、いったんMMD(緑のもめんどうふ)の運営フローで実際に使っているAIツールを棚卸しすることにしました。本記事は、その棚卸しの結果として「採用しているAI」「検討中のAI」「正式フローには入れていないAI」を、用途と課金判断つきで整理したものです。
このシリーズの3本目|登場人物紹介としてのAIツール一覧
本記事は、MMDのAIワークフロー記事シリーズの3本目です。シリーズ全体ではMMDのAI活用を「全体像 → 設計思想 → 登場人物紹介 → 個別ワークフロー → 使い分け → 課題」という流れで整理していて、本記事はそのうち登場人物紹介・appendix(補助記事)の位置づけになります。
シリーズの後続記事(Claude Codeを使った記事制作フロー、Codexを使ったツール開発フロー)を読むときに「ところでこのAIって何だっけ」と引っかからずに済むよう、ここで一度AIツール側の情報をまとめておく、という役割の記事です。
そのため本記事では、各AIの使いどころ・所感・課金判断に寄せ、具体的な記事制作フローや開発手順そのものには深入りしません。フローの中身は、シリーズ後続の個別記事で扱います。
MMDが現在採用しているAIツール一覧
細かい話に入る前に、現状のMMDで「どのAIをどのステータスで扱っているか」を一覧にしておきます。料金や個別の所感はこのあとのセクションで掘り下げます。
| AIツール | ステータス | 主な役割 | プラン |
|---|---|---|---|
| ChatGPT | 採用中(中核) | 企画・壁打ち・ツール開発(Codex) | Plus |
| Claude | 採用中(中核) | 記事制作(Claude Code) | Pro |
| Perplexity | 採用中(サブ) | 調査・事実確認の入口 | 無料 |
| ComfyUI | 採用中(サブ) | 画像・素材制作 | ローカル運用 |
| Gemini | 検討中 | 本業の勉強会資料制作などで出番を模索中 | 無料/Plus検討中 |
| Midjourney | 正式採用していない | 画像生成は現在ComfyUIに寄せている | 未契約 |
| Adobe系(Creative Cloud等) | 正式採用していない | 過去契約していたが見直し済み | 未契約 |
| ローカルLLM | 実験枠 | 正式フローには入れず記事ネタとして検証 | ローカル運用 |
「採用中・検討中・正式採用していない・実験枠」のラベルで分けているのは、無料か有料かよりも、運用フローのどこに固定で組み込んでいるかのほうが判断軸として実用的だからです。無料のAIでもフローに固定で入っていれば「採用中」、有料でも触っているだけで運用に組み込まれていなければ「検討中」や「実験枠」として扱っています。
記事制作と運営の中核|ChatGPTとClaude
MMDの運営フローで「中核」と位置づけているのは、ChatGPTとClaudeの2つです。この2つは並べて触ることが多いのですが、性格はかなり違います。MMDの中ではざっくり、ChatGPTを「優秀な助手」、Claudeを「優秀な部下」として扱っています。
シリーズ全体を通して、この2つのAIにはこの呼び方で何度か登場します。最初に役割の違いを整理しておくと、後続の記事を読むときにも迷子になりにくいはずです。
ChatGPT Plus|「優秀な助手」として企画と壁打ちに
ChatGPTは、MMD運営のなかでも一番出番の多いAIです。プランはPlusで契約していて、企画・壁打ち・整理・レビューといった「自分の思考を一段広げたい」場面で使います。また、Codexをツールやアプリ開発で利用もしています。MMDの内部では、ChatGPTに「チャッピー」、Codexに「コデス」というニックネームをつけて呼んでいます。
使っていて感じるのは、ChatGPTは自立型のAIだということです。一つの指示を渡すと、こちらが頼んだ範囲を少し超えて、関連しそうなアイデアや別アングルの提案までセットで返してくれます。記事の企画段階や、ツールやアプリの設計フェーズでは、この「気を利かせて広げてくる」性格はとても助かります。
ただ、悪く言ってしまえば、しなくてもいい余計な脱線をするタイプでもあります。「タイトル案を5つ」と頼んだはずが、勝手にメタディスクリプション案やSNS投稿案まで作って返してくる、ということも普通に起こります。それを「ありがたい先回り」と見るか「指示外の余計な仕事」と見るかは、こちらの状況次第です。
MMDでは、ChatGPTを「優秀な助手」と位置づけているのは、まさにこの性格が理由です。こちらの指示を起点にして、こちらの思考を勝手に少し前に進めてくれる相棒として割り切ると、噛み合いが良くなります。
ChatGPTを記事執筆そのものに使った時期もありますが、現在は記事の本文制作はClaude側に寄せています。かつてChatGPTを記事制作にどう使っていたかについては、過去記事で掘り下げています。

Claude Pro|「優秀な部下」として記事制作の中核に
もう一方の中核がClaudeです。プランはProで契約していて、こちらはClaude Codeを介した記事制作フローの中核として使っています。このClaude Codeには「ちょこ」というニックネームをつけて呼んでいます。
Claudeの性格を一言で表すと、与えた指示を逸脱せず、忠実に高品質で遂行するタイプです。記事の構成案を渡せば、その構成案の枠内で本文を書いてきます。HTML出力フォーマットを指定すれば、その通りに出してきます。MMDでは記事の企画書(brief.md)と1次情報、文体ルール、HTML出力フォーマットといった「型」を整備しているので、それを正しく読み込んで型通りに書いてくれるClaudeの性格は、そのまま運用効率に直結しました。
悪く言えば、言われたことしかやらないタイプです。指示にない分野まで気を利かせて広げてくれることは少なく、こちらが「ここを補ってほしい」と明示しないと素通りされることがあります。ChatGPTのような「勝手な脱線」をほぼやらない代わりに、こちらの設計力がそのまま出力品質に乗ってくる、という感覚があります。
記事制作のように型と忠実度が効くタスクはClaudeに寄せ、企画段階のように広がりが欲しいタスクはChatGPTに寄せる。この2つを「助手」と「部下」に分けて運用しているのが、MMDの中核フローです。
また、世間でも結構いわれていますが、Claudeの”人間らしい”文章力も特徴の一つです。
Claude Codeを記事制作にどう使っているかは、シリーズ後続の専用記事で詳しく扱います。

調査と画像生成を支えるサブのAI|PerplexityとComfyUI
中核2AIのまわりで、MMDの運営フローを支えているサブのAIが2つあります。PerplexityとComfyUIです。中核ほど出番は多くないものの、フローの中にはきちんと位置が用意されています。
Perplexity|無料プランで調査の入口に置く
Perplexityは、調査・事実確認の入口として使っています。プランは無料のままで、課金はしていません。
MMDでは、Perplexityをいきなり「最終的な事実確認の砦」にはしていません。記事に必要な情報を集めるときに、まずPerplexityで全体像をさらっと見て、引用されている公式情報・公的情報を辿る、という1次ソースに到達するための入口として置いています。
Perplexityをサブにしている理由は単純で、ChatGPT Plus側にもDeep Research機能があるからです。じっくり腰を据えて調べたい場面はChatGPT側に寄せられるので、Perplexityには「ふらっと立ち寄って入口を作る」役回りを残している、というイメージです。
このバランスのまま運用していて、現状は無料プランで足りています。正直に言えば、能力的には不満もありますが、課金するほどではないというのが本音です。Perplexityに課金すべきかどうかは、ChatGPT側のリサーチ機能の使い勝手と相対的に決める話だと考えていて、現時点では「課金候補のいちばん外側」に置いています。
ComfyUI|ローカル運用で素材制作のコストを抑える
もう一つのサブが、画像・素材制作担当のComfyUIです。こちらはローカル運用なので、毎月の課金は発生しません。代わりに、PCのスペックと電気代にお金を払っている形になります。
MMDでは、自宅のデスクトップPCがそれなりに強いスペックで組まれているので、画像生成のたびにクラウドの生成AIへ課金するよりも、手元のPCを動かしたほうがランニングコストを抑えやすいと考えています。アイキャッチや記事内挿絵に使えそうな画像を生成するときの最初の選択肢として、ComfyUIをフローに置いています。自作PCの詳細構成はリンク先を参照ください。

ただし、ComfyUIは「導入してすぐ思い通りの画像が出てくる」タイプのツールではありません。モデルやワークフローの組み方で結果が大きく変わるので、現時点でのMMDでは使い方を整える段階と位置づけています。具体的にどんなアイキャッチを作っているか、公式キャラの一貫性をどう取っているかといった話は、専用記事を別途立てて扱う予定です。
正式採用していないAI|検討中・実験枠・見送り
続いて、MMDの正式フローには現時点で組み込んでいないAIです。「使わない」と決め切っているわけではなく、役割が決まっていない/費用対効果が合わない/実験枠として触っているといった理由で、当面はメインの動線から外している、という温度感のグループです。
Gemini|本業の勉強会資料で出番を探している段階
Geminiは現在、無料プランの範囲で触っています。Plusへの課金は、ずっと検討に上がっているのですが、MMDのブログ運営フローのなかでは、まだ明確な役割を見いだせていないのが正直なところです。
では何を期待しているかというと、NotebookLMです。こちらはMMDではなく、本業(自動車開発のPM業務)側の勉強会資料の作成に効きそうだと感じていて、その用途で課金を検討しています。社内向けの資料を要約したり、複数の資料を束ねて勉強会用のノートを作ったりという文脈で、出番が出てきそうな手応えがあります。
もう一つ、Nano Banana Proの画像生成も気になっています。ComfyUIをローカルで回している立場なので、外部の生成AIに同時に課金するのは慎重に判断したいところですが、品質や使い勝手次第では検討の余地があります。
いずれにしても、「ブログ運営だけのために」課金するつもりはないのが、現時点での判断軸です。本業や学習にも効くなら、Geminiは課金候補に入ってきます。
Midjourney・Adobe系|現時点ではフローに組み込んでいない
画像生成・画像編集の分野で、MidjourneyとAdobe系(Creative Cloud等)は、現時点でMMDの正式フローには組み込んでいません。
Midjourneyは現状、利用していません。画像生成のメインはComfyUIに寄せているので、別の生成AIへ追加で課金するインセンティブが、いまのところは出てきていない、という状況です。比較・批評の意味で言っているのではなく、同じ役割が他のツールで埋まっているなら、わざわざ重ねないというだけの話です。
Adobe系は、過去にCreative Cloud Proプランを契約していた時期があります。Photoshopやそのほかのツールを一通り使えるプランで、当時は「いつか使うはず」と思って加入していました。ただ実際の利用量と料金が見合わないと判断して、現在は契約をやめています。MMDのブログ運営の規模感では、画像編集はもっと軽量なツールでも十分回せる、というのが見直し時の結論でした。
どちらも、「不採用」というよりは「現時点では正式フローに組み込んでいない」という温度感です。状況が変われば、また検討対象に戻ってくる可能性はあります。
ローカルAI|正式フローではなくブログ記事用の実験枠
もう一つ、ローカルで動かすローカルLLM系のAIにも触っています。こちらは正式ワークフローには載せていません。位置づけはあくまで実験枠で、ブログ記事のネタとして検証するために触っている、というのが現状です。
ローカルLLMは、ランニングコスト面では魅力的なのですが、現時点でクラウド側の中核2AIを置き換えるほどの精度・運用しやすさは出ていないと判断しています。MMDの記事制作はClaude Codeを軸にした一気通貫フローでだいぶ整ったので、ここに無理にローカルLLMを差し込むよりも、別ラインで「ローカルLLMを試してみた」「自宅のPC環境ではどこまで動くか」といった記事ネタの実験対象として面倒を見るくらいがちょうどよいバランスだと感じています。
料金表とMMDの課金判断|公開時点の目安
料金面の話に入ります。先に断っておくと、本記事に記載の内容は、公開日時点のプランと月額です。。AIサービスの料金やプラン構成は変わりやすく、また為替なども影響があり、すぐに古新聞になりがちです。ご利用の際は必ずご自身での確認をお願いします。
| AIツール | MMDで使っているプラン | 料金(公開時点) | リンク |
|---|---|---|---|
| ChatGPT | Plus | $20/月 | OpenAI公式 |
| Claude | Pro | $20/月 | Anthropic公式 |
| Perplexity | 無料プラン(Standard) | 無料 | Perplexity公式で確認 |
| Gemini | 無料(Plus検討中) | 無料 | Google公式 |
| ComfyUI | ローカル運用 | 無料(PC初期投資と電気代のみ) | ComfyUI公式 |
※上記は公開時点での金額です。最新のプラン構成・正確な料金は、必ず各サービスの公式ページで確認してください。企業向けプランや大規模チーム向けプランは、本記事の対象外としています。
このうえでMMDの課金判断ですが、結論から言うと「ChatGPT Plus + Claude Pro」までは現時点で外しにくいと考えています。本音を言えばもう少し絞りたいのですが、企画から記事制作までを支えている中核2AIなので、どちらか片方だけにするとフロー全体が崩れます。
MMDの課金判断は、おおむね次のロジックで整理しています。
- ブログ運営だけでなく、本業や学習にも使えるAIなら課金は許容しやすい。同じ月額を払っても、活躍場面が複数あるならコストを正当化しやすいからです。
- ブログ運営側は、AI課金以上の収益を出すのが前提のラインです。AI課金が運営を黒字に転じさせる障害になるのなら、課金対象を見直すか、フロー側で工夫してコストを吸収する必要があります。
- 同じ役割を担えるAIが複数あるなら、重ねて課金しない。役割が固まっているなら、ツールは1つに寄せたほうがフローもシンプルです。
読む人の生活コスト感や本業の収入状況によって、許容範囲は大きく変わるため、具体的な月額の合計や実支出よりも、「どういう考え方で課金対象を選んでいるか」のほうが、参考にしていただけるんじゃないかと考えています。
最強AIを探さず、役割と費用対効果で選ぶ
本記事を一言でまとめると、MMDがやっているのは「最強のAIを1つ選ぶ」ではなく「業務軸ごとに任せられるAIを置き、費用対効果で課金対象を絞る」という運用です。中核2AI(ChatGPT・Claude)、サブ2AI(Perplexity・ComfyUI)、検討中・実験枠・見送りグループ(Gemini・Midjourney・Adobe系・ローカルLLM)に分けたのも、ランキングしたいからではなく、運用上の置き場所を決めるためです。
新しいAIが出るたびに、性能ランキングや比較記事が大量に出てきます。それらを読むのは楽しいのですが、ランキングの上位に乗ったからといって、自分のフローの中に居場所があるかどうかは別の話です。MMDでは、AIを足すかどうかを判断するときに「いまのフローでこの役割が空いているか」「課金してまで埋めるべきギャップがあるか」を見るようにしています。
シリーズの後続記事では、本記事で名前が出てきた中核2AIを、実際の制作フローのなかでどう動かしているかを掘り下げます。Claude Codeを記事制作にどう使っているか、Codexをツール・スクリプト開発にどう使っているか、そして同じAIエージェント系である両者をなぜ分けて使っているか、というテーマで、それぞれ専用記事を立てる予定です。



ブログ運営AIワークフローVer2.1(MMD-WF2.1)紹介(全7回+1)
第1回:2026/5/12(Tue) 21:00公開

第2回:2026/5/19(Tue) 21:00公開

第3回:2026/5/26(Tue) 21:00公開
本記事
第4回:2026/6/2(Tue) 21:00公開

第5回:2026/6/9(Tue) 21:00公開

第6回:2026/6/16(Tue) 21:00公開

第7回:2026/6/23(Tue) 21:00公開

Plus One:2026/6/30(Tue) 21:00公開

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